受講生からのご質問【上級編】
ACCVIの受講生様から寄せられたさまざまなご質問へのお答えの例をご紹介します。

なかにはそのワインを造った本人、つまりプロのエノロゴ(醸造責任者)などからのお返事も含まれます。
イタリアの生産者の現場に最
も近いところにいるACCVIならでは!
さっそく行ってみましょう!
【上級編】
Q.アスプリーニオ・ダヴェルサ "ALBERATA” のワインはマロラクティック発酵したものでしょうか?
A.エノロゴのフランチェスコ氏から返答があり、50%までマロラティック発酵を行っています。
ただし、酸度(爽やかさ、フレッシュさにつながる)を残すために半分にとどめているとのことです。
また、アンフォラでの醸しは、果汁(モスト)のみで、果皮などは漬けこまず、あの黄金色になるとのこと。
逆に他の赤ワインの場合は、100%マロラティック発酵を行っているとのことです。

Q. “Alberata” di Tenuta Fontana fatte fermentazione ma
lolattica?
A. Per quanto riguarda Alberata la fermentazione è solo con il mosto senza le bucce. La fermentazione malolattica è al 50%, quindi si ferma a metà, per mantenere più freschezza nel vino. Per i vini rossi la malolattica è sempre svolta al 100%.
(イタリア)Fermentazione Malolattica
(フランス)Fermentation Malo-Lactique
(イギリス)Malo-lactic Fermentation
【マロラクティック発酵とは】
ワイン中に含まれるリンゴ酸が乳酸菌の働きにより乳酸に変化する発酵。ワインの酸味がやわらげられてまろやかになり、酒質に複雑性を増す。また分子量においては酸が減酸されるため、減酸発酵とも呼ばれる。(出典:ワイン基礎用語集 柴田書店 2011)
【ACCVIよりコメント】
アスプリーニオ・ダヴェルサのアスプリーニオasprinioの語源は『酸っぱい』を意味するasproから来ています
ですから酸度のしっかりしたフレッシュでさわやかなワインができるとのこと。
それだけでは従来のアスプリーニオのワインと変わらない、もっとその先を行きたい。
アスプリーニオのワインを現代的に進化させたい。そんなエノロゴの思いが伝わってくるワインでした。
(ディレクター 櫻井芙紗子)
第3章『古代ローマとワイン』教材ワインとのお申込はまだ間に合います!
第1章と第2章のビデオ受講もおすすめです。
過去回の教材ワインも一部入手可能です。
お問い合わせinformazione@accvi.jpからお気軽にお問い合わせください。